あんた、誰!?

帰ってきて、夜の明かりにベランダを透かし見ていたら、ピエールドゥロンサールに、なんだか白っぽく色が抜けている葉っぱが1枚あるような気がした。光の加減かな、確認は明日でもいいかな…と思ったのだけれど、これが何かの幼虫がいるせいだったら大変だ、とベランダに出てみた。
そうしたら、それとは別の鉢の葉っぱ、これまた私がとっても気に入って可愛がっているシャルロット・オースチンがなんだか変。んん?なんだろう、どこが変なんだろう?とよくよく見たら、なんだか丸っこいものが葉っぱにくっついていて、その葉っぱが今まさに、まあるく齧られているじゃないか!
ああああ、あんた誰!?あたしに断りもなく何してるのよっ!ゆゆゆ、許さないんだからねっ!
いったん部屋に戻ってガラスの小瓶、アロマオイル、割り箸、ハサミ、それから、長い闘いになるかも知れないから蚊取り線香も忘れずに用意。さらにカトリスを2個装着して出撃。
どうしよう?触ったらぴゅーっと逃げられちゃうかな、飛ぶのかな?この間から、時々シャルロットの葉っぱが齧られていたのはコイツだな。むむう。などとしばし睨んでいたら、視界の隅を何やら動くものがある・・・・・・・いやーあーーーっ(泣)ゴゴゴゴゴ(以下、口にするのも嫌なので省略)!!!
しかし、今の私はあんたなんかに構っている暇はない。その辺にたっぷりと設置してあるコンバット屋外タイプやらホウ酸団子やらを勝手に食べていてちょうだい!私の前をうろちょろしないで!た、たたた叩きつぶす…のは、か、勘弁しといてやらぁ!
そうして、いつもなら、目にしただけで背中がぞわぞわっとして体温が5分ほど下がる気がするゴゴゴ(以下略)が30cmと離れていない傍にいるというのに、それを完全に無視して、薔薇の葉っぱに取りついている虫に集中した。そおおっと割り箸でつまもうとしてみたら、いや、つまんでみたら、あら。拍子抜けするくらい、あっさりつまめてしまった。なんてトロいっていうか、ドンくさいっていうか。そのまま、アロマオイルを注いでおいた小瓶にぽちゃんと落としてやったさ。数秒で息絶えたんじゃないかな。
仏教幼稚園に通ったわたくしですが…殺生をしました。お釈迦様、ごめんなさい。
で、さきほどから、被疑者死亡のまま取り調べを行っているわけなんだけれど、どうにも身元が判明しない
バラゾウムシではないのは確か(大きさが全然違う。これは、体長1cm近くある)だし、蜂の仲間でもないと思う。羽がない…ないんじゃなくて、外側に固い羽がもう1枚あるタイプ?先日買った「バラ界のファーブル先生Dr.真島康雄の薔薇の診察室」に載っている虫の写真といちいち照らし合わせてみたけれど、それらしいのは載っていない。うーん、あんた、誰?

虫図鑑が欲しいなあ。