今朝の訪問者、いや昨夜からの宿泊者?

ベランダを見回っていたら、ハモグリバエ対策にと設置してあった黄色い粘着テープに、オンブバッタ(おんぶはしてもされてもいないのでほんとは違うかも)が1匹、くっついていた。どうにも身動きが取れず、大変に口惜しそうである。彼(あるいは彼女)は、一応バラの葉をかじる害虫に私の中では分類されるのだけれど、先日帰省した際に、さんざん虫を捕まえてきては得意そうに披露し、「さわってみて!だいじょうぶだから。ぴかちゃん(注1)がしっかりつかまえてるから!」と言って、私に何十年振りかで素手でバッタに触れるという貴重な経験(泣)をさせてくれた姪が見たらきっと悲しむだろうなあと思って、逃がしてやることにした。まあ、食害といっても、1晩で何枝も丸々食べつくしてしまうナントカいう虫の幼虫たちと違って、たかが知れているしね。
しかし、もちろん、姪の気持ち傷つけまいと勇気を振り絞ってバッタに触った帰省中とは違い、素手でつかむ気など毛頭ありません。姪がつかまえていたのが10cmもある大型のバッタで、いま目の前にいるのが3cmにも満たない小さなバッタだということなど、なんの気休めにもなりません。怖いものは怖い。動かれることがとってもイヤ。なので、割り箸でつまんで、ぺりぺりと粘着テープからひきはがす作戦に出ました。どうかお願い、足やらお腹やらちぎれないでね、がんばってくっついたまま剥がれてね!と心の底から祈りましたとも。
なんとなく緑のモノがテープにちょっぴり残ったような気がしなくもなかったけれど見なかったことにして、ええ、なんとか粘着テープから逃れてぽとりと下に落ちたオンブバッタくんは、私になんら感謝の意を示すこともなく、いきなりぴょーんと跳ねて逃げて行きました。やれやれ、一応、身体機能に支障をきたすことなく剥がれたようで、よかった、よかった。
(注1 ぴかちゃん=この日記内での姪の名前)
 逃げる途中のバッタくん。